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こんにちは。kouです。
ブラック企業から早く抜け出したい。ブラック企業だと思うけど、このまま居ても大丈夫なんだろうか。そうした不安を漠然と抱えながらも、なかなか抜け出せない。そんな方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、社会人生活の半分以上をブラック企業で過ごして来た私の経験も踏まえつつ、ブラック企業の特徴と、ブラック企業から逃げ出す際に注意したいことを説明させて頂こうと思います。
ブラック企業でお悩みの方には、ぜひ今後の参考にしてみて下さい。
ブラック企業のタイプ
ブラック企業と言っても、一口に同じような企業ばかりではありません。
ザックリと次のようなタイプに分類されますが、複数のタイプに該当する企業もあります。
- 法的なブラック
- 労働面でのブラック
- 精神面でのブラック
これに最近では、仕事は楽だけど、キャリアアップできない業務しか与えられない「ゆるブラック企業」なんてのも出てきていますが、本質的にブラック企業とは異なりますのでここでは触れません。
で、当然ですが、これらのブラック企業に勤めている場合は、サッサと転職活動を行った方が良いです。
ただし、それぞれ注意すべきポイントがありますので、順番に見ていきましょう。
法的なブラック企業
法的なブラック企業は、次のような違法状態を意図的に行っている企業です。
- 給料が分割で支払われたり、物出支払われたりする
- 給料が毎月支払われない、または、給料の支払日が決まっていない
- 有給休暇がそもそも取れない
- 有給休暇を取った日も仕事をしている
- 有給休暇が理由次第で断られてしまい、他の日に取る事も出来ない
- サービス残業等の割増賃金の未払いがある
- 給料を実際の労働時間で割ると最低賃金を下回る
- 裁量労働や管理監督者なのに遅刻や早退で賃金が減らされる
- 就業規則や36協定などの社内規定が見れない
もしこれらの項目が該当する方は、法的なブラック企業に居ます。
このような会社では、表面上は兎も角、実際の動きとしてあまり労働者のことを考えていない場合が多いので、居心地が良い職場環境であり、自分が納得できる場合は良いですが、そうでなければ転職をお勧めします。
もちろん、労基署に訴えて是正して貰うという選択肢や、裁判を起こすという選択肢もあります。しかし、無駄なストレスを溜めることになりますし、自分の望む結果になったとしても、その会社には居辛くなると思いますので、気持ちを切り替えて次に行く方が建設的です。
尚、残業代等の未払い賃金が相当に貯まっている可能性がある場合は、労務関係が強い弁護士に相談してみるのも有りです。相談や着手金を取る弁護士もいますが、相談や着手金が無料で、成功報酬として回収できた金額の20-30%を手数料として取られるだけの弁護士もいます。更に、基本的な対応は弁護士が行ってくれますので、精神的に楽です。
余談ですが、労基署はかなり明確な証拠を揃えて持って行った場合以外、あまり動いてもらえません。また、動いてくれたとしても、会社に対して違法状態を是正するための指導を行うという流れになりますので、正確な金額を個々人で割り出してくれる弁護士に比べ、回収できる可能性も金額も低いですので、お勧めできません。
労働面でのブラック企業
労働面でのブラック企業は、次のような企業です。よくイメージするブラック企業像ではないでしょうか。
- 月の労働時間が非常に長い月が常態化している
- 休日出勤や深夜勤務が非常に多い
- 体調が悪くても仕事優先させられる
- 業務上必要な備品の購入が自腹
- 業務上の出張や宿泊に必要な費用が自腹
- 休憩が取れない
- 退勤から出勤までの時間が数時間しか無い
これらの項目が該当する方は、労働面でのブラック企業に居ます。
やりがい搾取と言われるような企業も含まれます。
この場合、忙しい状況で自分が成長できている実感が得られていて、満足度が高いのであれば、急いで転職する必要は無いと思います。私も20代でこうした激務の環境に居たため、当時は尋常じゃ無く大変だった記憶しか無いですが、今振り返って考えると、相当に成長できたと感じています。
ただし、体を壊したり、精神を壊してからでは元も子もないですので、満足感が得られていない場合や、ストレスが強い方は、やはり転職した方が良いです。
このケース場合、もの凄く仕事が忙しいため、主に転職初心者の方からは、「忙しすぎて」とか、「お金が無いから」とか、「スキルが無いから」といった話をよく聞きます。
しかし、これらは大抵、現状から変化するのに抵抗を感じるという現状維持バイアスによるものです。
例えば考えてみてください。「お金が無いから」という場合、仕事をしながら転職して、決まってから退職する等、給与が途切れないようにすれば問題ありませんよね。「忙しすぎて」という場合、エージェントを利用すれば、自分で求職サイトに登録するより圧倒的に時間を掛けずに転職ができます。
「スキルが無い」のであれば、未経験可の求人に応募すれば良いという話になりますが、この場合もしっかりと対策を考えれば不可能ではありません。
こうして、自分がダメだと思っている点を順にみると、以外とどうにかなることに気がつくと思います。
「案ずるより産むが易し」という言葉の通り、最初の一歩を踏み出すと意外とどうにかなる部分が多いです。
こうしたブラック企業から転職したいと考えている方は、ぜひ強い覚悟で一歩を踏み出してみて下さい。
精神面でのブラック企業
次に、精神面でのブラック企業です。
- オフィスの中で日常的に怒号が飛び交っている
- パワハラ、セクハラをよく見かける
- 大声で叫ぶなど、洗脳的な教育が行われている
- 創業者や上司に対して絶対服従を求める
- 社員同士で責め合う上、誰もフォローしない
これらの項目が該当する場合は、精神面でのブラック企業に居ます。
ただ他のタイプとは異なり、部署やチームのみがブラックな場合と、会社全体がブラックな場合とがあります。
こうした職場に居る場合は、可能な限り早く逃げ出しましょう。部署異動でも転職でも何でもかまいません。ですが、通常は他の部署に移動するのは年に一度となると思いますので、やはり転職になるかなと思います。
私は会社を転職する際は、必ず次の就職先を見つけてから転職するべきだと考えていますが、このタイプのブラック企業に居る場合、先に退職しても良いと感じています。
と言うのも、こうした精神面でのブラック企業の場合、脳が萎縮し、正常な判断ができず、次の転職先も同じような会社を選んでしまう危険性がある為です。
更に、精神的に病んでいる方は、面接をしている側からすると、どこか違和感を感じる事がありますので、面接に通る可能性も低下します。
そうなると、延々と精神面でのブラック企業からは抜け出せず、更に状況が悪化してしまいます。
その為、なるべく早く正常な判断ができるうちに転職活動を開始することをお勧めします。ただ、先に退職する場合は、万が一の場合に失業給付を貰うため、必ず離職票を貰いましょう。
お勧めの転職方法
ブラック企業からの転職で、私が最もお勧めするのは、転職エージェントを活用する方法です。
よく転職というと、転職サイトへの登録ですが、これは企業との調整を含めて、全てを自分で行う必要がありますので、非常に手間が掛かります。しかも、ブラック求人がそこそこ混ざっていたりします。
一方、エージェントによっては以下の支援を受けられます。
- 履歴書や職務経歴書のドラフト版の作成、添削
- 面接の練習やアドバイス
- 要望を整理して、転職の軸を決める手伝い
- 企業側から選考時のフィードバックの入手
- 企業側との日程調整
もちろん、全てのエージェントが対応してくれる訳ではないので、対応してくれない場合はエージェントを変えましょう。エージェントには休日や夜でも対応して下さる方も多いので、休みの日や少し早めに会社から出て面談することも可能です。
ブラック企業で苦しんでいる方や、転職を行いたい方はぜひご参考にしてみて下さい。